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Lee-Byung-hun addicted

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目の前の幸せ

☆目の前の幸せ


「しかし・・・本当に凄いわよね・・・」

揺は彼の胸に頭を乗せて彼の腹筋を眺めてそうつぶやいた。

「うわっ!ねえ、これどうなってるの?ムクムクしてる・・・」

彼女は人差し指でその起伏をたどった。

「やめろよ。くすぐったい」

両腕で頭を支え腹筋に力を入れていた彼はゲラゲラと笑った。

「あ、そうだ・・・ここでやったらきっと楽しいわよ」

「え?何を?」

不思議がる彼を尻目に揺はシーツを身体に巻きつけ、
ズルズルと引きずって隣の部屋に姿を消した。

「あいつも段々大胆になってきたな」

彼女の後姿を見送りながら、すっかり家になじんだ彼女を嬉しそうに見つめる彼。

「これこれ」

揺は手にたくさんの目玉親父を乗せていた。

先日、日本のファンから誕生日プレゼントで届いたおもちゃのひとつ。

小さな目玉親父でピラミッドを作って遊ぶらしい。

揺は無邪気にベッドに戻ると彼の腹筋に目玉親父を乗せて並べ始めた。

「おい・・」

「待って・・動いちゃダメよ・・・崩れちゃうから・・」

そういうとひとつひとつ丁寧に並べていく。

「あ~ん。向きが難しいな・・」

素っ裸で真剣に目玉親父を自分の腹筋の上に並べる、

目の前の彼女の楽しそうな表情を眺めながら

彼は今日迎えた38歳の誕生日を幸せな気分で味わっていた。

家族がみな元気で、

苦労はあるけれど仕事も順調で、

応援してくれるファンもたくさんいて、

結婚はしてくれないけれどこうして祝ってくれる揺がいて・・

俺は間違いなく幸せだ・・・。

心からそう思う。



「えっと・・・あ~うまく乗らないな・・こっちから乗せたらどうかな」

揺はそうつぶやくと、彼をヒョイとまたいで彼の目の前にお尻を突き出した。

「え?・・・」

さすがに動揺する彼。

目の前に何もつけていない彼女のお尻が聳え立っていた。

「あ・・ごめん」

我に返った揺が慌てて降りようとすると
彼は彼女のお尻を捕まえて子供に言い聞かすように彼女の耳元でささやいた。

「遊びの時間はもうおしまいだよ。」

そして優しく彼女をベッドの上に組み敷いた。

「ああ・・・せっかく並べたのに・・」

彼の腹筋から雪崩落ちる目玉親父を名残惜しそうに見つめる彼女。

彼はベッドの片隅に落ちていた小さな目玉親父を一つつまむと
彼女のおへそにチョコンと乗せてにっこりと笑った。




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